極み見聞録

【金子眼鏡店 Vol.3】背筋が伸びるような一本、「金子眼鏡」という特別なブランド

金子眼鏡が生み出してきたブランドと世界観。社員一人ひとりが抱くアイウェアへの真摯な想いと、高い技術力に裏打ちされたデザインの美しさについてご紹介します。

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国内外で多数のオリジナルブランドを展開する、パイオニア的存在へ

金子眼鏡が「金子眼鏡」となったのは、自社工場「BACKSTAGE」完成の翌年、2010年のことでした。当時はファストファッションが一大ブームとなっていて、原宿などを中心に、眼鏡もファッションアイテム化していた頃。言うなれば“今年1年使うための流行アイテム”というコンセプトの、手頃な眼鏡が世の中の主流になっていたのです。ただ、その一方で、“愛用品として仕立てた”上質な眼鏡を求める方もたくさんいました。「金子眼鏡」というブランドは、そういった方の想いに応えるため、モノづくりをコンセプトとして生まれたブランドなのだといいます。

株式会社としての金子眼鏡は、「金子眼鏡」ブランドのスタート以前からオリジナルブランドをいくつも展開していた、アイウェアのパイオニア的存在です。現在でもリアルモードなアイウェアとして人気の高いオリジナルブランド「SPIVVY」、手がける職人の名前を冠した「泰八郎謹製」「恒眸作」などの発表をはじめ、デザイナー・ブランドとのコラボレートにもいち早く取り組んできました。海外で出展した展示会では技術力の高さが話題を呼び、近年ではパリに直営店「KANEKO FRANCE」もオープンしています。

年間200型、毎月ラインナップが変わる金子眼鏡のデザイン力

金子眼鏡をかたちづくっているのは、職人や店舗スタッフがもつ、アイウェアへの真摯さです。視力補正というメディカルな側面、大人のこだわりにふさわしいディティール、表情の一部を担うデザインの魅力、お客様の想像以上の一本を見つけ出す提案力。その全てに一切の妥協がありません。“たくさん売れたらそれでいい”のではなく、“背筋が伸びるような一本を届けたい”のだといいます。

そんな金子眼鏡で、日々新しいデザインを生み出しているのが企画室のデザイナー陣です。年間200型程度の新作をリリースするため、2〜3名のデザイナーが日々新しい眼鏡をデザインしています。毎月ラインナップが変わるため、いつ店頭を訪れても新しい出会いを愉しめるところも魅力です。金子眼鏡ではデザイナーもひと通りの眼鏡づくりができるそうで、肌に触れた時の安全性や掛け心地のよさといった技術的側面も考慮して、ひとつの眼鏡がデザインされていきます。また、各工程を熟知した職人達が同じ工場内にいるため、より良い製品になるようデザインを磨き上げられる環境でもあるのです。取り扱う素材は、代名詞ともいえるセルロイドのほか、発色の良いアセテートや軽量なチタニウムなどさまざま。デザインにあわせて最適な素材を選んでいきます。金子眼鏡といえばセルフレームの印象ですが、メタルフレームの造形や、上品な光沢を持つ日本のメッキ加工の美しさも格別です。

アフターケアも万全。日本で眼鏡を買うなら、金子眼鏡以上はない

BACKSTAGEの工場長を務める粟田さんは、もともとは店頭で接客スタッフを担当していたという経歴の持ち主です。「眼鏡に興味を持ったきっかけは、コンタクトレンズを着けると目がつらくなってきたからで…。眼鏡を使うようになってから“眼鏡”というアイテムへのこだわりが生まれて、売り場で勉強をしてからつくり手になろうと思って」金子眼鏡を志したのだといいます。1対1でお客様と触れ合うなかでその想いは一層強くなり、店長を務めたのちに眼鏡づくりの技術を学びはじめました。「売り場はお洒落で華やかだけれど、眼鏡職人は芸術家ではありません。素敵なカタチをつくるだけでなく、同じクオリティで、決められた量をつくり続ける仕事だからです。売り場、お客様の日常という舞台を支えるための土台をつくっている。だから、工場の名前はBACKSTAGEなんですよ」。

眼鏡づくりの歴史と実績、自社一貫工場での手仕事と素材へのこだわり、合理的で美しいデザイン。現場取材を通じて、金子眼鏡というブランドの格好よさは、人の想いによって生み出されているものだと感じました。また、なんばスカイオ店は海外からのお客さまも多いですが、その魅力は言葉を介さずとも一目で通じているように思います。「日本に行ったら、金子眼鏡を買うべし」という認識が根付くのも、時間の問題かもしれません。アフターケアサービスも充実していますし、アイウェアに関する相談や試着だけでも、ぜひ一度訪れてみてほしいお店です。

店舗詳細

2F

金子眼鏡店

営業時間
10:00~21:00
TEL
06-6710-9136