極み見聞録

【實光刃物 Vol.2】オープンファクトリーで包丁の製造工程を紹介し、職人の高度な技術を披露

實光では、堺包丁の製造過程や職人の技術をご紹介したいと、堺本店にオープンファクトリーを開設。金属の塊が職人の手によって形作られていく様子をリアルに見ることができます。また、堺本店やなんばスカイオ店では包丁に名前を彫り入れる「名入れ」も行っており、世界でひとつの“マイ包丁”を作れると喜ばれています。

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1本100万円の包丁も。職人技による堺刃物の世界

實光には約1万点にのぼるアイテムがありますが、手頃な価格のものもあれば、5万円、10万円の品もあり、なかには100万円という高価な包丁もあります。それは、すべて職人の手作りによるものだからです。實光では、伝統技術の素晴らしさや職人のこだわりを肌で感じられるよう、堺本店にオープンファクトリーを開設。スタッフの説明を聞きながら、職人が作業する様子をリアルに見ることができます。

金属の塊を1本の包丁に仕上げていく工程は、大きく分けて「鍛冶」「研ぎ」「仕上げ」の3つ。真っ赤に熱した鉄や鋼を叩いて形を整え、焼き入れを行い、砥石を変えながら何度も研ぎ、柄を付けて完成させ、さらに實光では最終の刃付けを行う。機械で製造すれば1日100本は容易ですが、1本1本丁寧に仕上げる手作業では1日10本ほどしか作ることができません。その分、切れ味も見た目の美しさも格段に違う堺包丁に仕上がるのです。

熟練の「研ぎ」で、機械ではできない鋭い切れ味に

オープンファクトリーでは包丁のメンテナンスの様子を見ることもできます。刃先の摩耗や欠けを修理するのに必要な砥石は、粒度(粒子の細かさ)によって種類が分けられています。粒度は番手という数字で表し、数字が大きくなるほど、砥石の粒子が細かいことを示します。

通常、砥石の数が多いほど鋭い刃ができるといわれ、プロなら荒砥石(80~220番)、中砥石(400~1500番)、仕上砥石(3000番以上)の3種類の砥石を使用。荒砥石で大きく欠けた刃先を修理し、中砥石で日々のメンテナンスを行い、仕上砥石でさらに切れ味を高めます。

この「研ぎ」が切れ味の決め手。3種類も砥石を用いれば十分過ぎるほどなのですが、とことん追求する實光の職人たちはそれでは満足しません。天然砥石やダイヤモンド砥石などを含め5、6種類の砥石を使い分け、ときには10000番という仕上砥石を使うことも。機械ではできないほど極めて薄く刃を研ぐことで、鋭い切れ味を実現します。

1本1本に名入れができ、ギフトにもおすすめ

道具にこだわる方のために、實光ではオーダーメイドにも対応。どんな食材を切るのか、誰が使うのか、どのようなシーンで使うのかなどを職人がお聞きし、その人のためだけの特別な1本を作っています。

また、すべての包丁に名前を入れることができるのも實光の特長です。オープンファクトリーでは購入後すぐに名入れ(銘切り)ができ、なんばスカイオ店でも職人が店頭に出ているときは名入れが可能。その日のうちに“マイ包丁”を作ることができます。名入れにかかる時間はわずか20秒という早さで、まさに職人技。タガネとカナヅチを用いて、あっという間に名前を彫っていく様子は、なんど見ても飽きないという声も聞かれます。

名入れをした包丁は、独り立ちのお祝い、父の日や母の日のお祝い、飲食店の開店祝いなど、贈り物としても喜ばれています。

店舗詳細

5F

JIKKO / 實光刃物

営業時間
10:00~21:00
TEL
06-6585-9911